農業を中心としたコミュニティが生み出すもの


先日、辰野町小野の友人の稲刈り応援にいった。バインダーも使用するが、手刈りもする、無農薬・無施肥有機の田んぼの櫨かけ収穫だ。2軒合同で私も含めお手伝いが複数人で、数枚の田んぼの稲を刈って櫨にかける。

小野の「古民家民宿なないろ(信州サステナブル通信に紹介)」と「こめはなや」小澤さんの田んぼの稲刈りです。

1960年代までは、普通にあった稲刈りの風景だ。親戚、ご近所の「お互いさま文化」のもと、大人も子どももみんなでたくさんの田んぼの稲刈り(収穫)をする。田植えも含め、田んぼの仕事は、コミュニティの大切な情報交換(近況報告)、相談の場でもあったと思う。各家自慢の「お小昼」を囲んでたのしく話す。そこには、時給計算の労働など存在しない。

小野の稲刈りでも、楽しみはちょっとしたおごちそうのお昼ご飯だった(最高のきのこ汁とちらし寿司!)。田んぼで一緒に汗を流したみんなで食べる「美味しいご飯」は、最高の贅沢かもしれない。

今回の稲刈り参加者で、もともと農家の地元民は、私ともう一人だけ。ほとんどが都市部からの移住組だ。昔の楽しかった記憶など持っていなくても、一緒に汗を流す仲間と美味しいご飯と豊かな大地があれば、60年代のような地域コミュニティが自然と生まれるんだと思う。それは、きっと地域の強靱性(レジリエンス)も生み出すはずだ。

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